

自然界のすべてを「陰」と「陽」でとらえる漢方では、秋は、夏にピークだった「陽」が減り、「陰」が少しずつ増えていく季節。冬にそなえて、余分な「気」(エネルギー)を外へ漏らさず、内側に蓄える準備をするのが、秋の健康づくりです。また、漢方の「五行説」で考えると、秋は「肺」にあたります。起こりやすいトラブルは乾燥と冷え。皮膚や呼吸器や大腸など、乾燥に弱いところにダメージが出やすく、肌あれ、風邪、便秘などが起きやすくなります。なかでも、美容面でもさまざまな不調を招く便秘は、女性の大敵。そこで今回は、便秘の改善方法についてご紹介します。
「便秘になったら、下剤(便秘薬)を飲む」という人も多いでしょう。でも、ちょっと待って。体質は人それぞれ。便秘のタイプも1つではありません。まず、ご自分の便秘のタイプを知り、それぞれに適した薬を飲む方が、より効果的です。漢方では便秘を大きく4つタイプに分けて考えます。ご自分はどのタイプは当てはまるのか、チェックしてみてください。
●熱秘(ねっぴ)
身体が熱をもち、そのため体液が少なくなるタイプ。腸管で水分が過剰に吸収され、便が硬くなる状態です。
◎・便が硬い ・のぼせやすい ・のどが渇く ・頭痛、肩こり ・冷たいものが好き
◎身体を冷やす働きのある南国の食べ物、バナナを毎朝食べましょう。
●寒秘(かんぴ)
腹中が冷えるために起こるのが「寒秘」です。便は初めは硬く、後は軟便から水様便となります。
◎・お腹が冷たい ・手足が冷えやすい ・細い切れ切れ便 ・お腹がときどき痛む
◎身体を温めるショウガ、ネギ、ニンニク、唐辛子などがおすすめ。身体を冷やす生野菜や南国のフルーツは避けた方がいいですね。
●燥秘(そうひ)
女性に多く、秋に起こりやすいタイプ。排便習慣の乱れから便が乾燥し便秘になる場合と、腸液の分泌が低下して乾燥便になる場合があります。
◎・ウサギのようなコロコロ便 ・肌にツヤがない ・唇が乾く ・めまいや立ちくらみ ・手足がほてる
◎腸を潤す黒ゴマ、松の実などのナッツ類がおすすめ。お水も1日1.5リットル位飲むようにしましょう。
●気秘(きっぴ)
ストレスなどで「気」の巡りが悪くなり、腸の蠕動(ぜんどう)運動が鈍り、排便はあってもスッキリでない状態です。
◎・便秘と下痢を繰り返す ・残便感がある ・イライラしやすい ・お腹が張る ・身体がだるい
◎生活に「香り」を取り入れましょう。アロマバスもおすすめです。


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